建築業界の働き方

【アラサー建築士が解説】設備設計の仕事内容・年収をリアルにさらします

こんにちは、設備設計をしているリョウタです。

サブコンから設計事務所に転職して4年目になりました。

この記事にたどり着いた方は、こんな疑問を持っているのではないでしょうか?

転職したい人
転職したい人
  • 設備設計への転職を考えているが、設計未経験でも転職できるのか?
  • 仕事内容と残業時間は?
  • 年収は?
  • 設備設計者に将来性はあるのか?

この記事では、これらの疑問に答えていきます。

設備設計のリアルはどんなものなのか。

ということを、僕の実体験ベースで語ります。

読了目安:3分

アラサー設備設計者の年収は600万円くらい

いきなりお金の話をします。

キャリアを決める上で大事なところですね。

ボーナスにより多少前後しますが、年々少しずつ上がっています。

ちなみに、この「600万円」には、見込み残業代20時間分と、ボーナスが含まれています。

おそらくですが、「設備設計」「アラサー」というくくりの中では、業界トップクラスになるかと思います。

スーパーゼネコンの設計部大手組織設計事務所の年収もこのくらいですね。

参考までに、僕のざっくりとしたスペック

  • 年齢:29才(執筆時点)
  • 所属部署:設備設計部
  • 担当:機械設備設計
  • 転職してから4年目
  • 前職:空調衛生設備の施工管理
  • 保有資格:一級管工事施工管理技士、一級建築士

転職活動の時に、転職エージェントに年収が高めな求人を紹介してもらいました。

【年収アップ】建設会社からホワイトな設計事務所へ転職できた方法こんにちは、建築士のリョウタです。 新卒で入社したサブコン(設備系の建設会社)で、施工管理を4年間した後、設計事務所へ転職をしまし...

残業時間は月平均40時間・土日祝は完全に休み

時期により前後しますが、だいたい40時間くらいです。

繁忙期は残業80時間を超えて、落ち着いている時は20時間未満です。

休日はプライベートを優先したいので、意地でも出勤していません。

なお、仕事熱心な上司は、休日に数名出勤しているようです。

休日出勤しないからといって、上司に文句を言われたり、業務に支障が出ることはありません。

サブコンで施工管理していた頃は、月200時間オーバーかつ休日出勤が当たり前でしたからね。

労働環境はだいぶマシになりましたよ。

 

では、仕事内容をみていきましょう。

設備設計部が行う仕事内容

大きく4つの仕事に分類されます。

  1. 企画・計画
  2. 基本設計・実施設計
  3. 設計監理
  4. 保守、運用面でのアドバイス

少し詳しくみてみましょう。

企画・計画

まず最初に、クライアントがどんな意向で、どんなものづくりをしたいか。

ヒアリングをしながら、設計をするために必要な情報を整理していきます。

  • プロジェクトの実現可能性
  • 予算
  • 立地条件
  • 設備機器の構成
  • エネルギーシミュレーション
  • 地球環境への配慮

この企画・計画の業務は、設計部ではなく他の部署がやることもあります。

基本設計、実施設計

設計部のメインとなる業務。

企画・計画である程度の方針が決められた状態から設計業務がスタート。

設計の仕事って、図面を書くだけと思われがちですが、いろんな実務をやります。

実際に図面を書くのは全体業務の1割程度。

どちらかというと、図面を書くための根拠が非常に重要です。

  • 使う材料1つ1つの仕様
  • 法令のチェック(建築基準法、消防法、地域の条例など)
  • 計算(熱負荷、省エネ性など)
  • 機器メーカーへのヒアリング
  • 施工方法
  • 見積もり

このあたりの情報を整理しつつ、クライアントと定期的に打ち合わせをして詰めていきます。

なお、作図はについてはCADオペさんにお願いすることが多いですね。

とはいえ僕もCADの操作はするので、「AutoCAD」「Tfas」(設備系の3次元CAD)は使いこなしています。

あと、僕は機械設備担当なので、電気設備担当や中央監視・自動制御担当とも頻繁に調整をしていきます。

必要に応じて、意匠や構造設計者との調整も発生します。

おおかたの図面ができたら、積算をしていきます。

予算オーバーならVE案を検討したり。

設計監理

設計した案件の工事が始まると、設計意図と現場が合っているかチェックしていきます。

現場に週1回、サブコンの現場代理人や他設備の担当者、施主と課題を解決していきます。

設計段階で詰めきれていなかったヘビーな問題点が毎週のように湧き上がってくるので、意外と負荷のかかる業務です。

保守・運用面でのアドバイス

施主は竣工後に設備を運用していきます。

それに伴って、経済的、技術的な視点で、運用のアドバイスをしていく業務。

数年、あるいは数十年の長期スパンで、機器更新時期や省エネ性の検討など。

ここまでのまとめ!

設備設計部の業務は大きく4つに分類される。

  1. 企画・計画
  2. 基本設計・実施設計
  3. 設計監理
  4. 保守、運用面でのアドバイス

とある一週間のスケジュール

ではここで、僕の標準的な一週間のスケジュールをさらしてみます。

なお、前提として、常時3〜4つのメイン案件をかかえています。

月曜日:内勤

火曜日:内勤

水曜日:設計監理している案件Aの定例会議

木曜日:案件B(既存改修の実施設計)の現場調査

金曜日:案件C(新築の実施設計)のクライアントとの打ち合わせ

土日:休み

こんな感じで、週の半分は内勤、半分は外出をしています。

あとは、弊社の特徴かもしれませんが、設備設計の技術者が少ないので、全国各地へ出張が多いです。

休日は確実に休むようにしています。(ここ大事!)

設備設計者が持っているといい「資格」

資格が全てではないですが、何かと優遇されたり、発言への信頼性を増すためにも資格は便利です。

以下、2つの資格はどちらか持っているといいですよ。

  • 一級建築士
  • 建築設備士

 

ちなみに、優先度は低いがあると便利な資格

  • 設備設計一級建築士(一級建築士の上位資格)
  • 消防設備士
  • エネルギー管理士
  • 一級管工事(電気工事)施工管理技士

まあ、いづれの資格も転職活動の時は不要でした。

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設備設計者の未来は明るいと思う

なぜかというと、設備設計と密接に関わりのある「環境・エネルギー分野」の需要は今後も増えていきます。

地球規模の流れとして、今後数十年のスパンで、温室効果ガスの削減や脱化石燃料の動きが加速していきます。

なので、ほとんどの建築物には「省エネ性」「環境性」の評価が求められているのです。

そして、日々、新技術が生み出されていますよね。

  • ブロックチェーンを活用した分散型電力網
  • 再生可能エネルギー(水素、バイオマスなど)
  • ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング)
  • BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)
  • スマートグリッド(次世代電力ネットワーク)

このような新しい分野に詳しい人は、需要があるし市場価値も高まると思います。

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まとめ

この記事の全体のまとめです。

まとめ
  • 設備設計者の年収は、ちゃんと選べば高水準
  • 残業は少なめ
  • 図面の作図よりも設計根拠が大事
  • 設計未経験、資格無しでも設備設計への転職可能
  • 設備設計者の未来は明るい

設備設計の仕事内容について、何となくイメージできましたか?

少しでも参考になれば嬉しいです!