建築業界の働き方

設計に転職するなら一級建築士の資格は必要か?【転職後に取ればOK】

こんにちは、建築士のりょうたです。

転職したい人
転職したい人

設計事務所の求人に「一級建築士歓迎」や「必須」と書いてあるけど、資格を持っていなくても採用してもらえる可能性はあるのか?

今回はこの疑問に答えていきます。

僕自身、大学卒業後に施工管理に4年間従事したあとに、設計事務所へ転職しました。

転職したときは、一級建築士は持っていなかったので、再現性はあります。

ホンネを交えつつ、実体験ベースで語ります。

3分で読み終わります。

一級建築士の資格がなくても設計はできる

そもそも一級建築士を持っているとできることは?

法律では建築物の設計又は工事監理をする人は、建築士を持っていなければなりません。

以下、建築士法の抜粋です。

建築士法3条(一級建築士でなければできない設計又は工事監理

一 学校、病院、劇場、映画館、観覧場、公会堂、集会場(オーデイトリアムを有しないものを除く。)又は百貨店の用途に供する建築物で、延べ面積が500m2をこえるもの

二 木造の建築物又は建築物の部分で、高さが13m又は軒の高さが9mを超えるもの

三 鉄筋コンクリート造、鉄骨造、石造、れん瓦造、コンクリートブロツク造若しくは無筋コンクリート造の建築物又は建築物の部分で、延べ面積が300m2、高さが13m又は軒の高さが9mをこえるもの

四 延べ面積1,000m2をこえ、かつ、階数が2以上の建築物

1号から4号まで、延べ面積や高さ、階数などがつらつらと書かれていますが、

簡単にいうと一級建築士は、

どんなに大きな規模の建築物でも設計できる

ということになります。

延べ面積が500m2以下であったり、高さが13m以下の建築物は、二級建築士や木造建築士でも設計ができます。

逆に、これら建築士の資格を持っていないと、設計をすることができません。

ただ、これって解釈を少し変えると、

最終的な判断やチェックは建築士でなければならない

と読み取ることができます。

実際の設計業務は一級建築士でなくてもOK

これはホンネの話です。

先ほど、法律では建築士を持っていないと設計ができないと書いてありました。

しかし、設計の実務的な部分は、資格を持っていない人が行って、ところどころで一級建築士にチェックしてもらうことが多いです。

僕自身、一級建築士を持っていないときは、以下のようなことをしていました。

  • 施主との打ち合わせ
  • 関係業者(ゼネコン・サブコン・メーカー)とのヒアリング
  • 公官庁(役所の建築担当、消防署など)との協議
  • 設計根拠資料の作成
  • 設計図の作図
  • 積算
  • 外注先の設計事務所、施工会社との進捗調整
  • 設計監理

その他、いろいろやっていますが、資格を持っていない段階から設計者としての業務を網羅的にやらせてもらえていました。

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ただし、「契約書」や最終的な「設計図」には、社内の一級建築士の名前と認定番号を記載します。

これはどこの設計事務所も同じ。

一級建築士の発言は信頼できる

一級建築士を持っていなくても、設計できるのは事実です。

しかし、当たり前ですが、一級建築士を持っている人の発言は信頼できます。

建築に関する全般的な知識を有している証明書代わりにもなりますからね。

設計をする上で、一級建築士は持っている方が大きな決定権や客先からの信頼獲得に繋がるのです。

 

ここまでのまとめ!

  • 一級建築士を持っていると、どんなに大きな規模の建築物でも設計ができる。
  • 実際の設計業務は一級建築士でなくてもできる。
  • 一級建築士を持っていることは、客先の信頼を獲得する上で有利。

一級建築士が無くても採用してくれる設計事務所はたくさんある

この理由を3つ紹介します。

1、現場経験が優遇される

設計事務所に転職をしてくる人で、もっとも多いのが現場で施工管理をしていた人です。

僕自身も施工管理をしていましたが、現場で実物をみて、修羅場をくぐり抜けてきた経験は必ず設計業務で活きてきます。

設計事務所からすれば、現場出身者は喉から手が出るほどほしいのがホンネです。

現場経験が無くても、メーカー出身者などが採用されるケースも多いです。

2、建築業界は圧倒的な人手不足

この業界は全般的に人が足りていません。

なので、資格を持っていなくても、その人の将来性に期待して採用するケースが多々あります。

募集要項に「一級建築士必須」と書いてあってもです。

もちろん、採用されるためには、自分がやりたいことと、企業が任せたい仕事がマッチングすることが前提です。

3、勉強意欲があることをアピールする

これは転職活動をするときに重要なポイントです。

先ほどもいいましたが、設計をする上では一級建築士を持っていることは、有利になるのは事実です。

なので、入社後に勉強意欲があることをアピールしましょう。

面接官
面接官

この人は勉強意欲があるし、資格は持っていないけど、自分から勉強してくれそうだな。期待を込めて採用してみようかね。

仮にハッタリでもいいので面接で言っときましょう!

 

ここまでのまとめ!

一級建築士を持っていなくても、設計職として採用される可能性は高い!

トップ組織設計事務所は必須

国内でも5本指に入るくらいの組織設計事務所に転職をしたいのであれば、一級建築士は必須と考えてください。

特に日建設計、三菱地所設計、日本設計あたりは、競争倍率が高く、中途採用枠が少ないです。

どうしてもこれらの企業に入りたければ、他の設計事務所に転職して実務経験をつみつつ、一級建築士をとりましょう。

転職エージェントに資格不要な求人を紹介してもらう

転職活動を始めるにあたって、自分で企業をリサーチするのは、正直シンドイし、時間もかかります。

まずは、プロである転職エージェントに相談をしてスタートダッシュを切りましょう。

以下、建築業界の求人が多く、設計職の求人が多いオススメサイトです。

  • リクナビNEXT:いわずと知れた国内最大級の転職サイト。
  • doda:僕が実際にエージェントに相談して転職したサイト。

この2つのサイトにサクッと登録をして、転職エージェントから求人情報を聞き出しましょう。

一級建築士不要の求人や、必須と書いてあるけど経験などがマッチすれば採用されそうな求人も紹介してくれます。

書類の書き方や、面接のポイントも丁寧に教えてくれます。

結論:資格はほぼ関係ないのでチャレンジすべき

悩んでいても始まらないので、設計に転職したいならチャレンジしましょう。

この記事のまとめです。

  • 実際の設計業務は一級建築士でなくてもできる。
  • 一級建築士を持っていなくても、設計職として採用される可能性は高い。
  • 転職後に勉強すればOK。

以上です。

こちらの記事にdodaの転職エージェントを活用して、設計事務所への転職に成功した様子を書いています。

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